
1832年(天保3)創業以来、セラリカNODAでは天然の生物が生みだす「生命ロウ」(セラリカ)の豊かな潜在力に着目し、さまざまな先進的な製品化の道を切り開いてまいりました。
その根底には、つねに時代や人びとのニーズとの対話を重ね、「生命ロウ」のもつ無限の可能性を引き出すという先進的な技術開発の継続がありました。
21世紀に入り、生物を中心にした生命系の産業への関心がいよいよ本格化しています。「生命ロウ」は、これからのモデル物質とも言うことができます。セラリカNODAでは日用品からハイテク分野まで、天然資源「生命ロウ」のもつ可能性をさらに追究してまいります。
石油合成系の製品は、あくまでも人間が考え出したものです。いわば天然自然に対抗する、近代の合理的思考や知恵の産物ということができます。
一方、天然物というのは天が与えたものです。「生命ロウ」には数億年以上におよぶ永い生命の歴史が刻まれており、人の知恵や合理性では計りがたい深さがそなわっています。
「モノはモノはあっても、単なるモノで終わらない」――。
セラリカNODAでは、一貫して天然自然が生みだす「モノ」のもつ豊かさや深さに寄り添い、その無限の可能性をより良い方法で生かすことを最大のテーマに掲げています。
現在市販されている合成系の塗料の多くは、石油系の原料からつくられています。それらの製品には塗料としての機能を保持するために、従来の手法にこだわり、人や環境にとって有害な重金属や天然、非天然を問わず安全性に問題のある揮発性溶剤が使用されています。
90年代に入り、これらはシックハウス症候群の主因だと指摘され始めました。
当時、セラリカNODAではこの問題を深刻に受けとめ、理想的な自然塗料をめざして、食品用植物成分100%製品の研究開発をスタートさせました。
世界で最も古い歴史を持つ天然ロウ総合メーカーであるセラリカNODAの持つ独自技術により開発されたのが究極の自然塗料「セラリカコーティングピュア」です。
ワックスとして他に殆ど例がないホルムアルデヒト「不検出」で、自然塗料初の国土交通省大臣認定最高等級「F☆☆☆☆」を取得しました。またワックス臭がまったく無くナチュラルな香りで、浸透性・撥水性など優れた機能をそなえた、世界に唯一つの食品用植物成分100%の安心・安全の製品としてお届けしています。
セラリカNODAでは約180年の、世界で最も長い歴史を持つ天然ロウメーカーとして、単に素材の厳選にとどまらず、加工技術の研究開発においても、新たな道を模索しつづけています。
「生命ロウ」の可能性を切り開くセラリカNODAの技術開発は、例えば時代の先端を行くハイテク分野においても、新たな用途を切り開きました。
従来では想像できない着想とアイデアから生まれたのが、コピー機等のトナーに使用する情報記録材としての「生命ロウ」の活用でした。
植物系「生命ロウ」のもつ「熱に敏感に反応して、早く溶けて早く固まる(シャープメルト性)」という優れた機能は、すでに情報分野においても国際レベルの幅広いニーズを生み出しています。
「生命ロウ」を無限の可能性生かすために、セラリカNODAではさまざまな専門家との共同研究も積極的に展開しています。
戦後間もなくスタートした日本最高峰の研究機関(財)理化学研究所との共同研究においては、木ロウのP.O.V(過酸化物価)の除去といった高度な精製技術を追求。「生命ロウ」のもつ人の肌にやさしい特性や強い粘靭性を生かして、化粧品やクレヨン・色鉛筆などの筆記具に用いる道を切り開きました。
また、「キューバ政府砂糖省とのサトウキビロウ研究」「玉川大学との真の蜜ロウ研究」「東京大学のとのバイオ分野の研究」「九州大学との木ロウ研究」「農林水産省との昆虫産業プロジェクト」など様々な機関と共同で研究開発を行っております。
「生命ロウ」(セラリカ)が発展途上国の生産者から先進国の消費者まで、関わるすべての人々を豊かにする――。
1990年に、このテーマを世界に向けて宣言したものが「セラリカ構想」です。
例えば、途上国の内陸部に現地にふさわしい木々を選定し、植林を行って生態系を豊かにし、生命の生み出す「生命ロウ」の収穫をすることにより、貧困に苦しむ現地農民のための村おこしを実現する。同時に、緑を拡大して自然環境の改善も図る。
セラリカNODAでは、人と森と生命が共生する地球環境全体をみる視点から、豊かさの実現と環境向上の両立をめざして行動を開始しています。
セラリカNODAでは「生命ロウ」を生み出す環境そのものへの貢献を重要なテーマに据え、具体的なアクションを起こしています。その代表的なプロジェクトの一つが、国際養蜂協会(APIMONDIA)との協力を受けてスタートした、国際養蜂史上初の「セラリカ世界NO.1蜜ロウコンテスト」です。世界レベルで養蜂業の革新を促して途上国の経済向上を支援し、ハイテク製品にも使用される優れた品質の生命ロウの持続的生産を促すことをテーマにしたものです。
90年代より、セラリカNODAでは中国林業科学研究院と共同で、カイガラ虫による「雪ロウ」生産を行うJICAプロジェクトを実行しております。従来の「虫を殺す研究」ではなく画期的な「虫を生かす研究」をベースに、途上国の貧困地区の豊かさの実現と環境向上の両立をめざすものです。
こうしたプロジェクトは、ベトナム・マレーシア・キューバ・メキシコをはじめ、海外でも経済発展と環境向上の両立ができる新たなモデルとして各国政府より高い評価を受けております。
このことは大宅賞作家・野村進氏のベストセラー『千年働いてきました』でも取り上げられ、NHKの8回シリーズの番組として放映もされました。
セラリカNODAでは従来の経済論理に従うのではなく、21世紀に真の豊かさをもたらすものとして「生命ロウ」の活用を捉えています。
私達セラリカNODAの「モノはモノであって単なるモノではない」という言葉の根底には、地球上の南北を問わず生きているすべての人々が幸せに生きるための「天の恵み」=「生命ロウ」を深く生かす考え方があります。
経済や利便性を実現する用途としてのモノの追求ではなく、新たな「人と人」「人と自然」とのより良い関係を実現する道。セラリカNODAでは、かつてP・F・ドラッカーが提唱した日本の21世紀の発展は「生命系産業がエンジンになれ」をテーマに、「生命ロウ」の無限の可能性を追究してまいります。
木蝋は、戦前まで日本の重要な天然物輸出アイテムとして世界中に輸出され外貨を稼ぎました。
弊社元研究所長の吉原都二郎が、戦後天皇陛下から「木蝋」の未来を託されました。天皇陛下が即位される時に必ず御召になる黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)は、木蝋を生み出す櫨の木の枝から草木染されます。
日本を代表する天然物「Japan Wax =木蝋」の発展を願い、弊社は戦後の焼け跡が残る昭和20年代に、すでに日本の研究機関最高峰である理化学研究所と共同研究にて精製技術の開発につとめました。
さらに独自技術を発展させ、(1) ガーリックオイル (2) 野菜エキスパウター (3) 真空フライによるカップヌードルポテト (4) 発ガン遺伝子産物によるガンの超早期診断技術 (5) プラスチックの滑材 (6) コピーのトナー、CD等情報記録材用ワックス (7) 塗料史上初のグッドデザイン賞に輝く自然塗料セラリカコーティング (8) 江戸時代の武士の丁髷(びんづけ)、明治・大正から昭和の時代のポマード、現代のヘアワックスの主原料として、日本の男の頭に常に輝き続けた「生命ロウ=セラリカ」。
常に時代の変化に対応した新製品開発により、新しい市場を創造し続けております。
ビジネス領域での進化は続きます
天然ロウの持つ可能性に限りはありません
21世紀が始まったいま、石油や石炭をベースに人間の頭を最高に使った合成化学産業に代わって、長い長い時間の知恵がつまった自然の生み出す生命系・生物産業への関心が高まっています。その代表格が「生命ロウ=セラリカ」。
ハイテクから日用品まで、幅広い汎用性を持つ天然資源です。セラリカNODAは、生物が生みだす「生命ロウ」を「セラリカ」と名づけ、いち早くその可能性に着目してきました。
ビジネス世界で、いま注目されているセラリカの用途に限りはありません。
複写機等のトナーに使用することで、定着スピードを高め、印字定着を強固にします。
CD(コンパクトディスク)の原材料に加えることで、情報の記憶保持力が高まります。
天然ロウは古くから「びんつけ油」として、整髪材として使用されてきました。
現在では、多くの化粧品類に天然ロウが使われています。
天然ロウはそのまま口に入れても何ら問題のない自然の原材料。
食品材料としても広く使用されています。
天然ロウの使用例はまだまだ他の分野にも広がっています。