セラリカ豊かさの5段階説

石油の世紀から生物産業の時代への転換を分析するときに重要な、私なりの豊かさの尺度を示します。

共生の思想は、ヒト以外の生命をどう見るのか、と言うことからスタートします。東洋には古くから、動物や虫達、風にそよぐ一木一草までにも魂があり、生命が宿っているという考え方がありました。
自然と共生する知恵です。人間だけが特別な存在であってはならないのです。

糸川英夫氏によれば現在、地球上には豊かさのレベル別に3つの部屋があるそうです。

第一の部屋

この部屋は、生活に必要な最小限のもの…即ち、衣食住にかかわるものを求め、それを手に入れるために生活を送り、豊かさを感じる部屋です。

第二の部屋

この部屋は、あると便利でラクなものを求め、それを豊かさと感じる部屋です。いわゆる贅沢品と呼ばれるもので、自動車や電化製品などが豊かさのシンボルです。

第三の部屋

この部屋はより快楽的なもの、脳にも刺激を追い求める部屋です。TVゲームやパチンコ、麻薬などが豊かさと感じる段階です。

現在、地球上では、ある国は第一の部屋、ある国は第二の部屋で、日本など先進国と言われる国々は、この第三の部屋に住み着いていると言えるのではないでしょうか。 第三の部屋は非常に危険な部屋です。なぜなら、この部屋の豊かさには際限がないからです。その欲望はきわめて自己中心的で、永久にそこに根を張って住み着く危険性もあります。 この部屋から抜け出す事はできないのでしょうか。いま必要なのは、新しい世界へ歩き出す勇気を持った“旅人の魂”だと思います。

第四の部屋

第三の部屋までは、自分自身の豊かさを追い求めるものでした。
第四の部屋は、他人との関係を大切にする部屋です。相手の喜ぶ顔が自分の喜びであり、相手の豊かさが自分の豊かさになる…言いかえれば、本当の自分が発見できる部屋です。中国の貧困地域でハゼの植林やカイガラムシの産業化を図るのも、村人の喜ぶ顔を通じて、私たちもまた心と物の両面での豊かさを実現できると信じているからです。
こうして第四の部屋が開かれますと、その先には第五の部屋がある事に気づきます。

第五の部屋

それは人間同士だけではなく、地球に住むあらゆる生物達との対話を大切にする世界です。人間には言葉がありますが、生物達とはどうコミュニケーションをすれば良いのでしょうか。 これは、生物達の声に耳を傾けることから始まります。この地球がこれほど美しく保たれて来たのも、生物達がいろいろな形でコミュニケーションをとっているからに他なりません。

都会の雑踏を離れ、深い森の中に身を置いたときに感じる小鳥のさえずりや、虫達の歌声、優しい木漏れ日、風に揺れる木の葉のざわめき、私達はそこに何かを感じるはずです。人間同士だけの関わりだけでなく、生物達の言葉を解明し、生物間の情報交換を可能にし、地球上の生物がそろって豊に成長していく世界こそ第五の部屋です。人間だけでなく、他の生物もまた豊になり、それが何よりも自分の喜びとなる部屋です。

半導体が人間のコミュニケーションを著しく発展させたように、イルカやクジラ達は頭部内にセラリカを持ち、高周波で位置の確認や仲間とのコミュニケーションを計ります。また、ある種の蜂は体表のセラリカが言葉の役割を果たし、互いに触角を触れ合うことで相手が誰なのかを識別します。この仕組みが解明できれば、人間と生物のコミュニケーションも夢ではないでしょう。

C&C(CERA RICA & COMMUNICATION)を実現し、動物や昆虫の言葉、植物の言葉に耳を傾け、生命全体がより豊に、自然がより美しく輝く方向へと人間を導くこと・・・
それこそ「人と森と生命の共生」の真の姿だと考えています。

貧困からの脱却3段階説

未来に向けた貧困からの脱却--------------------

アメリカの映画のごとく、津波が全てを一瞬にして覆いつくす。豊かさが空気のごとき日本に、雨露を凌ぐこともできない人がいるという。
貧困からの脱却法について、バングラディッシュの世界的な賢人はい言う。貧困を脱却する第一歩は貧しさを援助で救う。それが豊かな人の務め。大金持ちのビジネス。しかし、そこから依存が生まれ、自立できなくなる。 第2ステップは魚を与えるのではなく、釣り方を教える。技能教育の重要性を説く。卒業後の就業、収入の拡大に結びつくことが重要。
第3段階は、現実に貧しいからこそ人々はそこから脱却するために、もがき苦しみ知恵を絞る。その小さな知恵を実現するためのユニークなシステムを整備することにより、貧困のもつ知恵エネルギーが火山のごとく溢れ出す。バングラディッシュでは、200万人が貧困から脱却し、豊かさへの実現を持ちつつある。
ルックウエスト、アジアに目を向けることに、真の解決の糸口があるかもしれない。

知恵讃歌--------------------

冬にスキーやスケートがあるように大恐慌をチャンスと捉えよう
関係性と自立した豊かさを復活させるために

どこからともなく「大恐慌」の声が聞こえてくる。
ところが、そこで発表される数字は10兆、100兆と抽象的な豆腐屋の数え方。
子供のころ、肉屋のコロッケの匂いや、清らかで冷たい井戸水に浮かぶ豆腐のように、生活は実感にかこまれていた。
お金も5円玉や10円玉は、それで物が買えたし、独特の金属の香りがした。
僕らがこれから失うものは、天に聳え立つ高層ビル
僕らが取り戻すものは、信頼と人間の声
所詮、あの世に持っていけない豊かさを失うことを嘆かない「誇り」ともともと何の資源もないこの国は「知恵」だけが頼りである。
まだまだ貧しさに囲まれていた時代にこそ輝いていた当時のノーベル賞。
紙とエンピツと、失うものがないからこそ蘇る「勇気」
そんな時代がまたやってくる。